美容クリニックに騙されないで上手に治療選択をしたい人のために美容医療レーザーのしくみや種類を解説します。
ピコピコ
ピコピコ
レーザー選びは大変じゃ
- 医療レーザーと肌の関係性
- 製品名とメーカー名
- 最新機器での治療がベストとは限らない理由
一般的に「美容医療レーザー」と呼ばれている機器の中には厳密にはレーザーではない機器も含まれているのですが、この記事では気にせずまとめて医療レーザー/レーザーと書いていきます。正しい知識は本を買うなり先生に聞くなりしてくださいね!
美容医療レーザーとは
医療レーザーとは生体内にエネルギー(だいたい熱)を与えて起きる作用を得るために使用する機械のことをいいます。医療レーザーを使うには医学でありながら工学的な知識が必要なので、患者さんは価格だけでクリニックを選んだり、流行りの機械名だけでクリニックを選ぶと期待する効果が感じられない結果になるかもしれません。
医療レーザーの種類
IPLやYAGは特定の波長域を使ったレーザーの名前、RF、高周波はラジオ波の言い換え、ピコ(PICO)は1照射にかかる時間を表現する単位、こんなことをきちんと理解できている人ってどのぐらいいるのでしょうか。
意外なほどに同一線上では説明が付かない単語同士で得意気になって語っていたりしませんか?
しませんよ!ププ
他にも例えばm22やライムライトは製品名、フォトフェイシャルはm22で行う光治療のこと、といったローカルルールもいくつか存在します。
レーザーの使い方3選
美容医療におけるレーザーの使い方はだいたい次の3通りのうちのどれかにあてはまります。痛みの感じ方は人それぞれと言いますが、少なからず衝撃波のようなものは感じるので、100人中100人が無痛というレーザー治療は基本的にないと思います。逆説的には「麻酔をするから痛くない」と明記されている治療は「強烈に痛い」と思ってほぼ間違いありません。
色に反応させる
皮膚内の色素をターゲットにした治療。シミ、あざ、赤ら顔、脱毛、肝斑などが該当し、深さ、速さ、熱量(刺激)を見極めて照射しないとえらいことになる。
熱を与える
主にタイトニング目的で使用される。イメージ的にはコラーゲン産生。温めることを目的としているので赤外線~高周波領域の機械が該当しやすいがジェネシスのようなものもある。
傷をつける
傷跡やニキビ跡、妊娠線などの凹みを回復する治療は傷の修復を試みる生体反応を利用している。フラクショナルがメインだったが最近ニードルRF治療もやたら推している気がする。
電磁波で肌はキレイに&若返りする
図で示した紫外線、可視光線、赤外線といったものは波長に付けられた名称で、すべて電磁波の一分類にすぎません。だからなにって事でもない話なのですが、紫外線は肌にシミを作る原因と言われる電磁波で、可視光線の中には美白にする電磁波もある、ということです。電子レンジがマイクロウェーブな電磁波を使って温める機械だと思えば、タイトニングできるレーザーがあってもおかしくはなさそうです。
そして、特定の周波数(帯)を出力するレーザーの種類ごとに「IPL」や「ルビーレーザー」のような名称が付いています。医療レーザー機にはレーザーの種類を1つだけ搭載した単体機と複数搭載した複合機があり、IPL機の代名詞となっているm22にはYAGレーザーも搭載することができます。基本的にレーザーの名称が同じ製品群は同じエネルギーを出す機械なのでスペック表から読み取れる情報も、理論上得られる効果も同じです* 。ただ、実際は使ってみないと分からないので、クリニックも右に倣った製品を導入する傾向にあります。
なので、必ずしも有名な機械が「優れている」のではなく、検証するのも面倒だし(お金もかかるし)、みんな知ってるし同じのでいいや、はあるあるなのです。
美容医療で使う代表的な波長の種類
- 532nm:YAGレーザー
- 694nm:ルビーレーザー
- 755nm:アレキサンドライトレーザー
- 810nm:ダイオードレーザー
- 940nm:ダイオードレーザー
- 1064nm:YAGレーザー
これだけ覚えておけば美容医療レーザーはだいたいカバーできます。YAGレーザーには図に示したNd:が主に活用されていますが2940nmを発振するEr:YAGもあります。Ndはネオジウム、Erはエルビウム。詳細はかかりつけの先生に聞いてください。語れる先生だったらレーザー好きです。
ピコレーザー効果ない!ヤブ医者!
ピコレーザーのトーニングだから肝斑が治ると勘違いした期待をしている人もいるかもしれませんが、肝斑は原因が解明されていないのでなにをやっても運と相性かもしれません。とはいえFDAが認証している機械もあるのが解せないところ。
ちなみにパルス幅が短いピコは炎症後の色素沈着リスクがロングパルスよりも高いとかなんとか。
ピコとロングパルスの効果比較や肝斑治療のリスクについてはかかりつけの先生に聞いてください。
美容医療で用いる単一波レーザー
波長の種類で説明した通り、美容医療レーザーで使う素子はだいたい3種類ぐらいです。文字だけで説明するとほとんど差がなくなってしまいましたが、それぞれ特徴があるので使い分けて治療してくれます。
レーザーの種類 | 波長 | 吸収される皮膚の物質 | ||
---|---|---|---|---|
ヘモグロビン | メラニン | 水分 | ||
炭酸ガスレーザー | 10,600nm | ◎ | ||
Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー | 2,940nm | ◎ | ||
Nd:YAG(ネオジムヤグ)レーザー | 1,064nm | △ | ○ | |
ダイオードレーザー | 810nm~1,450nm | △ | ○ | |
KTPレーザー | 532nm | ○ | ◎ | |
ダイレーザー | 585nm~595nm | ○ | ||
赤色レーザー | 660nm | ○ | ||
ルビーレーザー | 694nm | ○ | ||
アレキサンドライトレーザー | 755nm | ○ |
YAGレーザーの美容医療における活用法
YAGレーザーは茶や黒、青などの色素に反応しやすい(吸収されやすい)波長のレーザー。シミやあざ、肝斑などの除去を目的として使用する。主力波長は1,064nmで、その次に532nmで反応が高い。両方出力できる機械を導入しているクリニックでは浅いシミも深いシミもイケると明記していることが多い。Qスイッチやピコによる照射でターゲット以外への損傷は最小限に抑えられる。
またロングパルスの中空照射(肌にあてないという意味)で肌再生を促すリジュビネーション治療「ジェネシス」も一定の人気がある。この治療法はキュテラ社が名付けた照射モード名であるが、なぜか一般にまで浸透してしまった結果、他メーカーの製品でも「ジェンモード」が搭載されている。キュテラ社曰く「似て非なるもの」と思っているに違いないし、実際違うのだと思う。
ルビーレーザーの美容医療における活用法
ルビーレーザーはメラニン色素に反応しやすく(吸収されやすい)ヘモグロビンには反応しづらい(吸収されにくい)波長のレーザー。694nm。血管へのダメージが抑えられつつ青・黒・茶色によく反応するので、しみやそばかす、ほくろ、あざ、刺青の除去に威力を発揮しやすい。脱毛では深達度が足りないことの方が多いのか、ダイオードレーザーやアレキサンドライトレーザーの方が選択されているような気がします。
アレキサンドライトレーザーの美容医療における活用法
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素に程よく反応しやすく(吸収されやすく)、真皮層まで到達できる755nmの波長を持つレーザー。ルビーレーザーよりも反応そのものは劣るが深達度があるため、真皮層のADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や青アザ(大田母斑)などの治療に適している。脱毛でも活躍している波長。理由は照射後の炎症反応が軽く色素沈着リスクが低いからかもしれない。
レーザーの美容医療における活用法
ダイオードレーザーもメラニン色素に反応しやすい(吸収されやすい)波長のレーザー。800nmや808nm、810nmなど他の波長と違ってメーカーによって少しのズレがある。940nmでの照射もできる製品がある。YAGレーザーの1064nmよりもエネルギー吸収率が4倍近く高いのでもっぱら脱毛のイメージが強い。吸収率が高いと低フルエンス(弱い熱量)で照射できるので、結果として痛みがマイルドになる。マイルドという表現が曲者で痛いのには違わない。脱毛機には強力な接触冷却機能が搭載されている。照射部の温度上昇による運転停止の抑制が本来の目的な気がしなくもないが、冷やしたら痛く感じないだろという理屈の方がメリットとして認知されている。
代表的な製品(単一波長レーザー)
単一波長レーザーはほぼ100%ほかの波長や機能と抱き合わせになった複合機なので波長毎に分類せずにまとめます。脱毛レーザーとしても用いる波長であり、脱毛専用機との差は照射口のサイズと連続照射に耐えられる設計かどうかといった違いがあります。とりあえず脱毛専用機として使われている製品は除外します。
ロングパルスレーザー・Qスイッチレーザー
いまだに定番、これからもたぶん定番。と言いたいところですが、ピコレーザーを販売しているメーカーの方が技術力が高そうに見えてくるマジックと本体価格の単価アップができるのでピコ付レーザーが定番化していくような気がします。治療費に跳ね返る問題ではたぶんないのでどうでもいいと言ってしまえばそれまでのこと。
RevLite SI(レブライトSI)
CynosureのNd:YAGレーザー。メドライトの後継機。単にレブライトと呼ぶ方が多いかもしれない。PTPモードは出力を1/2×2照射(パルス)にしても1照射(シングルパルス)とフルエンスが変わらないという算数的な理論により生まれた技術で、要は強くないから痛くない、けど効果は変わらない、画期的なモードで他社も真似する患者想いの機能と言えます。
Medlite C6(メドライトC6)
CynosureのNd:YAGレーザー。肝斑トーニングの一時代を築き上げたのは言うまでもない。発売から10年以上経っているが未だ根強い支持があるのか、買い替えないだけなのかは未知数だがとにかく有名だと思う。
stella m22
フォトフェイシャルで有名になりすぎた結果ほかの機能が見落とされているルミナス(Lumenis)のm22。Nd:YAGレーザーのほか1565nmのファイバーレーザーという波長域でフラクショナル治療ができます。でもあまり導入しているクリニックはない気がする。
excel V(エクセルブイ)
キュテラのNd:YAGレーザー。Xeoの後継機なのか上位互換機なのか定かではないが、YAGレーザーとしてはXeoよりも血管系の赤味に強い機能が搭載されているらしい。ピコではない。
SPECTRA(スペクトラ)
ルートロニックのNd:YAGレーザー。アメリカ資本のメーカーを抑えてFDAで肝斑の認証を取得している化け物的な製品。ゆえに「ルートロトーニング」という単語は意外と耳にする機会が多い。
MyQ.dual(マイキュー:デュアル)
Quanta(クアンタ)のQスイッチYAGレーザー。ロングパルスすら出力しないシンプル設計。キュテラが販売していたのでキュテラ製だと思っている人もいるかもしれないが、見た目がイタリアンなのはそのせいである。
ピコレーザー
ピコ秒まで対応した医療レーザー。ピコレーザーだからといって必ずピコで治療するわけではないところが素人あるある勘違いポイントかもしれない。あくまで必要な時に使うモード。使い分ける先生がいい先生だと思います。
enlighten(エンライトン)
キュテラのピコ。ピコの強みであるタトゥー除去に強いイメージ。ジェネシスがピコジェネシスなる進化なのか分化を遂げているが、ようは肝斑トーニング治療のことなので評判はさほどでもないような気がしなくもない。波長は532nmと1064nmつまりYAGレーザー。他社メーカーのピコよりドットが小さいと言われている。
Pico Sure(ピコシュア)
Cynosure(サイノシュア)のピコ。メイン波長は755 nm。ピコといえばピコシュアだと思った時期があるかもしれない。なぜなら世界で初めてピコ秒レーザーを世に出したのだから。しかもタトゥーに加えてしみ・しわ・ニキビ跡でもFDA認可を取得しているブランド品。
PicoWay(ピコウェイ)
シネロンキャンデラのピコ。1秒間に10ショットも打てる驚異のスピード(らしい)で業界最短を謳っている。ショット間隔が短いと治療スピードが速くなるから経営効率化に寄与する分導入費用はブランド価格ですよということらしい。
SPECTRA PICO(スペクトラピコ)
ルートロニックのピコ。スペクトラの上位機種という感じ。1064nm、660nm、595nm、532nm4波長使えるあたりが韓国らしい詰め込みっぷりで人気を博しているイメージ。フラクショナル治療1064nmのロングパルス照射。もはやピコではないが、知らない人にとってみればピコフラクショナルになるのかもしれない。
Discovery Pico Plus(ディスカバリーピコプラス)
Quanta(クアンタ)のピコ。「第二世代」ピコ秒Nd:YAGレーザーを表明している次世代型ピコレーザー。最大4倍のピークパワーが出せるのがウリ。高い瞬発力があると照射部周辺の組織損傷が抑えられるのでピコとの相性はとてもいいのではないかと思われます。保険適用認定を受けたのでご近所の皮膚科で見る日も近いかもしれません。Plusがつかないタイプの機械は694nmのダイオードが付いていないだけなので、YAGで治療を受ける分には性能差はありません。
美容医療で用いるIPL(光治療)
肌にIPL(インテンスパルスライト)という単一波長ではない波長幅を持った光の集合体から有害な波長をフィルターでカットしてから照射することで、例えばシミの元となる肌内側のメラニン色素を表皮へ押し出します。光源はキセノンランプ。概ね500nm~1200nmの波長帯を持つ。短い波長付近ではニキビの原因とされるポルフィリン殺菌、長い波長付近では肝斑や脱毛にも効果があるとされている。蓄熱効果はRFに比べると弱いのでハリ目的では弱いかもしれない。薄いシミやニキビ跡の改善、美白ケアに適している治療法かと思われます。
代表的な製品(IPL)
IPL機は出力可能な波長域に差があるのでどの製品でも効果が同じとは言い切れないかもしれません。最近はカットフィルタと呼んでいるフィルタをライトガイドに装着するだけで照射できる製品が多いですが、ハンドピース交換型も健在です。カットフィルタは平均すると6種程度。製品ごとにカットする波長に微妙な差があるので、その時点で効果はやっぱり違うんだと思います。
stella m22(フォトフェイシャル)
美容好きなら認知度100%を超える可能性すらあるルミナス(Lumenis)のIPLマシン最新版。ステラm22は初号機ナチュライトの保守が年末に終了したのにあわせて2021年2月9日に医療機器製造販売承認を取得した製品。買い替えとあわせて爆発的な普及が起こるのかもしれません。
m22(フォトフェイシャル)
日本で一番普及しているルミナスのIPL治療機。美容皮膚科が増え始めた頃にナチュライトの後継機として登場したので超有名マシンになってしまいました。冷却機能が強化されて痛みが緩和されたって。結局IPLも痛いこと認めてんじゃん。みたいなオチがあったような、なかったような。最近は操作性の良さと認知度から保険診療がメインのクリニックで自費部門の一役を担っている印象。
Natulight(フォトフェイシャル)
ルミナスのIPL初号機。Quantum SR。痛くない美肌治療というジャンルをつくった立役者。ルミナスの光治療をフォトフェイシャルと呼ぶことまで知ってる人は美容医療の常連さんぐらい。m22とナチュライトでは反応に差があるという評判もあって残留している先生方もいる。決してケチだから買い替えていないのではない。
Xeo(ライムライト)
Cutera(キュテラ)のIPL。Xeoゼオという製品に搭載されているハンドピースの名前。フォトブライトの後継機。日本人医師の意見が入っているから日本人の肌の色に最適なプロトコルがインストールされていることになっている。タイトニングに有効な赤外線領域の波長を出すタイタンハンドピースがセットできるのでそこそこ有名。IPLの照射口径をスポットにしたアキュチップハンドピースも搭載できるのでピンポイントのしみからハリ改善までカバーしてくれる名機。
Xeo(アキュチップ)
Cutera(キュテラ)のIPLハンドピース。アキュチップのためだけにXeoを導入するクリニックは存在しない。あくまでオマケ的なハンドピースである。
ICON(アイコン)
Cynosure(サイノシュア)のIPLでありスターラックスの後継機。つまりパロマを吸収した会社のIPL。m22が強すぎて日本ではあまり見かけませんが、世界的にはそこまで偏っていないらいしい。
Starlux500(スターラックス500)
Palomar(パロマ)のIPL。Medilux(メディラックス)の後継機。フォトフェイシャルに対抗して「スーパーフォトセラピー」と言っていたかもしれない。
Medlux(メディラックス)
Palomar(パロマ)のIPL初号機。パロマは美容医療機器業界ではパイオニア級の古参メーカーなので、10年以上経営している先生と10年以上美肌治療に勤しんでいる一部の患者さんなら知っているIPLらしい。反面イマドキの先生は知らないことが多い。なぜならすでにCynosure(サイノシュア)に吸収されてしまったからである。なんならサイノシュアの最新型IPL機すら知らない可能性がある。
SOLARI(ソラリ)
LUTRONIC(ルートロニック)のIPL。単発照射時のフラットな波形と最大3連続照射モードの出力波形が素晴らしくキレイというのが売り文句。波形がフラットだと熱分布が均一で作用にムラが出ないという理論だったと思います。もちろんクーリングも強力ということになっています。非承認機なのでたぶん売れてないから見かけないんだと思います。
cellecV(セレックV)
Jeisys(ジェイシス)のIPL。cellecの後継機。見かけたことはほぼないけどスペック的にはたぶん名機です。承認機だから売れてないはずがないし。ニキビ菌のポルフィリンは420nm付近のカットフィルタがあるIPL機の方が効果的らしいので、セレックVは対応機。ちなみにm22は420nmのカットフィルタまで承認取得していないので強みはそこなのかもしれない。
cellec (セレック)
Jeisys(ジェイシス)のIPL。説明ではC-IPLという記述も見かける。C-ってなに?クーリング?
SmoothCool(スムースクール)
Jeisys(ジェイシス)の脱毛ハンドピース付IPL。調べるまで知らなかった名機。IPL脱毛と聞くとエステっぽさを感じてしまいますが、男性の濃いヒゲなんかにはダイオードレーザーが適しているとも言うぐらいなので、IPLも守備範囲ではあります。その分切れ味が良くないとIPLで脱毛するのは厳しいんじゃないかと思うので、専用機を出せるぐらい波形がキレイなんでしょうね。たぶん。
LUMECCA(ルメッカ)
inmode(インモード)のIPL。m22とおなじイスラエル製のライバル心からかフォトフェイシャルよりも高効率な照射ができるところがウリのハンドピース。optimasという複合機に標準搭載されている。1回の治療効果が高いということはそれだけアグレッシブな治療なので、使い手によってはリスクが高くなるIPL機とも言えます。でもルメッカ導入クリニックの先生はIPL好きの先生が多い可能性があります。
MAGMA(マグマ)
Formatk(フォーマテック)のIPLを搭載した複合機の製品名。メラニンメーターなる測定機能を搭載し、全自動的な感じで設定&照射ができる属人性を排除したIPLと言われているがオンリーワン仕様ではない。フィルタタイプではなくハンドピース交換型なので施術はちょっと大変かもしれない。
美容医療で用いる炭酸ガスレーザー(Co2レーザー)
炭酸ガスレーザーは普通の皮膚科にもだいたい置いてある幅を利かせているレーザー。水の吸収率がとても高い波長(10600nm)のレーザーで、皮膚に照射するとターゲットの水分が瞬間的に蒸散・蒸発する。つまり皮膚が削れます。適度なサイズのほくろ・イボ除去といえばCo2レーザーといっても過言ではない。
美容目的ではニキビ跡などの改善などを目的としてフラクショナル治療でたまに登場する。
照射部周辺の血管は熱エネルギーによって一瞬で固まるため出血は基本的に起きないので治りは比較的早い治療法。ただ、Co2レーザーの性能次第で照射部の炭化する面積に差が出るので仕上がりに影響することがあると言われている。そのため患部の状態によっては蒸散作用が強く熱影響が少ないEr:YAGレーザーを選択する先生もいる。基本的に高出力でパシッと使うので機器の性能はとても重要ということである。
代表的なCo2レーザー
美容医療でのCo2レーザーの用途はイボやホクロに限りません。むしろ自費診療としての旨味の取りづらいイボやホクロのためだけに導入するクリニックもなかなかありません。そのため導入率はIPLや他のレーザーに比べると導入優先順位が低くなるのであまり進まない。そして一般皮膚科で導入する製品とは違うものが選ばれやすいような気がします。フラクショナルレーザーとしてニキビ跡治療などでアピールしていることが多いかもしれません。構造が簡単で他のレーザーよりも壊れにくいと言われているので買い替えがなかなか起きない。
CORE(コア)
キャンデラのCo2レーザー。フラクショナルでの承認も取得しているので導入時にゴニョゴニョする必要がないのがメリット。どんなクリニックでも導入しやすいが高い。
ESPRIT(エスプリ)
有限会社エル・アイ・ピーさんが国内製造するCo2レーザー。余計な機能が一切ない。そしてたぶんいちばん売れているかもしれない。
eCO2(エコツー)
ルートロニックのCo2レーザー。美容目的だともしかするとエコツーは人気があるような気がしなくもない。その理由は導入時のコスパが良いのもあると思われます。
Edge-ONE(エッジワン)
ジェイシスのCo2レーザー。「必要以上の炭化を防ぐEdge Pulseで術後の仕上がりが美しく」なることになっている。女性器の締りを改善するハンドピースも別注できる挑戦的な一台。
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