ジェネシスは、小じわ、くすみ、赤み(酒さ)、毛穴の開き、ニキビ跡、色素沈着などをダウンタイムなしで安全に修復する、新しいコラーゲンの生成を促すレーザー治療法のひとつです。
容好きなら知らない人がいないほど超人気の定番スキンケア治療「ジェネシス」について説明します
ジェネシスレーザーを受けるメリット
ジェネシス レーザーとは
肌が滑らかになり、キメが整い、毛穴が小さくり、全体的な肌の引き締め効果があり、とても気に入っています
ジェネシスあるある口コミだよ!
波長1064nmのロングパルスのノン・アブレイティブ・バスキュラー・レーザー(皮膚の表層を傷つけない・剥離しないレーザー)で、ごく短時間内にエネルギー照射を繰り返す照射方法で皮膚表面にダメージを与えずに治療します。
波長についてはこちらでかなり丁寧に説明しています
ジェネシスで痛みを感じる人は稀と言われるほど穏やかな治療で、色素沈着を引き起こす可能性が非常に低いと言われている治療です。
また、他の施術と組み合わせて治療することの多い治療法です。
ジェネシス治療を始めてから1年後の自分の写真を見ると
去年の今頃よりもきれいになっているわ
と思うかもしれません。
ちなみにジェネシスはアメリカのキュテラ社が販売するレーザー治療機に搭載されたハンドピースの名称でがそのまま治療名として知れ渡ってしまったので、はじめての人には何も連想できない治療名になってしまいました。
他メーカーの機器ではこの波長での出力を「ジェンモード」と呼んでいますが、クリニックのHPでは「ジェネシス」と記載している場合もあるので注意が必要です。
理論的にはジェンモードでもジェネシスと同様の治療が受けられますが、効果が違うという口コミや、効果に違いがあると考えている医師も多くいらっしゃいます。
気になる人は「エクセルV」「ゼオ(Xeo)」のあるクリニックを選べば、ほぼキュテラのジェネシスが受けられます。
ジェネシス レーザーのポイント
- ジェネシス レーザーは毛細血管、びまん性の赤み(酒さ)、紅潮をターゲットに治療する血管をターゲットにしたレーザーのため、炎症、腫れ、痛み、酒さなどの症状を治療することができます。
- 施術後数時間は軽い赤みを帯びることがありますが、基本的にダウンタイムがないと言われている治療です。
- ジェネシスはケミカルピーリング、高周波(RF)によるスキンタイトニング治療、RFマイクロニードルやダーマペンなどと組み合わせて使用することがあります。
ジェネシス レーザーのデメリット
- ジェネシス レーザーは穏やかな治療のため、複数回の治療が推奨されている治療法です。
- 多くのクリニックでは月に1~2回程度×3ヶ月以上の継続治療を勧めています。
- 治療費の総額はそれなりの金額になってくるかもしれません。
- また、深いしわや重度の色素沈着・日焼けに対して、ジェネシスでは劇的な効果は見込めないと言われており、フラクセル、アファームのようなリサーフェイシング(フラクショナル)・レーザーの方が適しています。
- ダウンタイムが問題にならない場合はCO2レーザーやEr:YAGレーザーも検討の価値があります。
ジェネシス レーザー を受けたことがない人へ
ジェネシスを受けたことがない人が事前に気にする「あるある」をまとめたよ!
ジェネシスのあるある質問
ジェネシスはすべての肌タイプと肌色に対応できるほど優しい治療法ですが、治療部位に傷や切り傷、発疹などの炎症がある場合は、治癒するまで受けられないかもしれません。
妊娠中や授乳中だとジェネシス治療は断られることが多いよ!
ジェネシス治療前3~12ヶ月間にイソトレチノイン(アキュテイン)を内服・使用している場合、レーザー光によって肌に色素沈着やシミなどの異常が生じる可能性があると言われています。
ジェネシスは問題ないという見解もあるため、にきび治療でアキュティン内服と併用するクリニックもあります。
納得できるまで医師に説明してもらいましょう
2011年に行われた研究では、被験者の98%がジェネシス レーザーの施術に満足したと回答したそうです。
また、30日後に生検を行ったところ、真皮内のエラスチンが増加し、毛穴の開き、ニキビ跡、肌のキメ、小じわの見た目が改善されていたそうです。
色素沈着を防ぐために、日焼けをやめるか、日焼けを避けるように推奨されています。
施術部位に毛が生えている場合には剃毛が必要な場合があります。(照射前の「脱毛」はお勧めできません。)
また、美白クリーム等の成分によっては数日前からの使用中止が必要な場合もあります。
クリニックによって制限レベルは違うので予約時に確認してください
ジェネシス治療の一般的な流れ
ジェネシスの施術前には、メイクや油分、汚れを落とします。
来院後にご自身で洗顔するパターンが一番シンプルなメニューです。
より効果を高めるためには、毛穴をきれいにし、表面の古い細胞を剥がし、油分を減らすディープクレンジングやピーリングなどをジェネシス照射前に行うオプション・コースを選択する方が良いと思います。
ジェネシス照射前に保護用の眼鏡を渡されます。
麻酔クリームはまず使用しません。
麻酔クリームは血管に影響を与えるため、事前に塗ってしまうとジェネシスの効果が得られなくなる恐れがあるからです。多くの人は痛みを感じない施術なので特に心配はいらないと思います。
レーザーは中空照射といって肌に直接触れることなく照射する方法で
ほんのり温かいような、ソワソワするような
うずきを感じる程度です。「暖かなシャワー」と表現しているHPが多いかもしれません。
照射後の肌に成長因子パックなどでケアするセットメニューもよく見かけますが、パックは市販品(またはクリニック専売品)なので、コストが気になるならクリニックでは無料でできる範囲の処置に留めて帰宅後にすれば十分かと思います。
照射後そのまま終了となり、ご自身で保湿・日焼け止めなどでケアして帰宅するのがシンプルなメニューです。
パウダールームにケア用品(化粧水など)が置いてあるクリニックと、要持参のクリニックがあります。
肌にあった物が置いてあるとも限りません。事前に確認するか、持参するのがベターです
ダウンタイムを想定する必要はありません。
多少の赤みや軽い腫れが出る可能性はありますが仕事を休みたくなるほどの惨状にはなりませんし、体調に問題がなければ普通に過ごせます。
ただ、日焼け、サウナ、激しい運動は当日避けるよう指示されることが多いです。
メイクは治療後すぐにして良いことになっています。
他院で酸やレチノイド、過酸化ベンゾイルなどを含む刺激の強いスキンケア製品の処方を受けている場合は医師に必ず確認してください。また、個人輸入のスキンケア用品には含まれている場合があります。
お肌の乾燥が気になる場合は、モイスチャライザーをたっぷりと使うなどして保湿を心がけてください。
3日目経っても赤みや痛みが引かない場合は何かの異常かもしれないので医師に相談した方が無難です
ジェネシスの効果や副作用
照射直後から肌が明るくなり、顔の赤み、毛穴、小じわの減少を実感すると言われています。
ニキビ肌は炎症が抑えられ、深いうっ血が減ったことが分かる場合もあります。
とはいえ、ジェネシス治療は効果の蓄積が期待できる治療法のため、一般的には月に1~2回×3ヶ月以上の継続治療によって老化の進行を抑制して表在化していた小じわやシミなどを改善しましょう、と案内されると思います。
肌がとても明るくなって、オイリーでなくなって、引き締まった印象になったわ
という説明は、複数回の治療結果で本当に実感できるようになる、と考える方が良いかと思います。
具体的には水ぶくれや皮むけ、肌のキメが乱れるなどが可能性として考えられそうです。
原因が照射方法か肌の状態や体調なのかは素人には判断できないと思うので心配なら治療しないのが良いかと思います。
ジェネシスの代わりになりそうな治療法
同じような目的を目指す方法としてはIPL、ピコジェネシス、ケミカルピーリング(グリコール酸)などが挙げられます
IPL(インテンス・パルス・ライト)
IPL(インテンス・パルス・ライト)は、褐色のシミ、毛細血管の破れ、酒さを解消するだけでなく、小じわを滑らかにし、拡大した毛穴を縮小する効果があります。
3~4週間の間隔をあけて、6回程度の治療がひとつの目安です。
レーザー系治療の中ではダウンタイムの少ない治療法で2~3日以内に収まります。
ピコジェネシス
3~5回程度の治療でシミ、ニキビ跡、そばかす、肝斑などの色素を分解するピコ秒発振のジェネシスも登場しています。
従来のジェネシス同様に肌の色を問わず安全だと言われています。
数日後には赤みが出て、茶色のシミはかさぶたになり、最終的には剥がれ落ちる流れを辿ります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは表皮を剥離することで、肌の色や質感、場合によっては小じわなどの問題を解決できる治療法です。
ダウンタイムを最小限に抑えたい方には、グリコール酸を使った表面的なピーリングをお勧めします。
日焼けやシワがひどい場合は、TCAピーリング、フェノールピーリング、乳酸ピーリング、サリチル酸ピーリングなど、より深層部に働きかける積極的なピーリングが効果的です。
ただし、TCAでは10日、フェノールでは2週間以上のダウンタイムがあり、費用も高く設定されています。
ジェネシス レーザー を受けるなら
本来はジェネシスで改善しようとこだわる必要もないはずです
事前にあまり深く考え込まず、まずはカウンセリングを受けてみることをお勧めします。
ジェネシスで大事故は起きないよ!
無責任!
生活習慣は肌の健康と維持に重要な役割を果たします。
SPF50の日焼け止めを1年中使用する、禁煙する、運動をする、といったこともジェネシスの効果を高めることに繋がります。
また、紹介した代替治療にもそれぞれメリット・デメリットのある治療法です。
自分の悩みにどんな治療が適しているのか医師に相談し、納得できる治療法を選択してくださいね!
参考になるジェネシスのエビデンス
https://honolulumedspa.com/wp-content/uploads/2014/01/Laser-Genesis-Pre-and-Post-Care-1.10.14.pdf
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1524-4725.2006.32222.x
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3149480/