20~30代の男性62.2%、女性82.4%がニキビに悩んでるんだって!
にきび(尋常性ざ瘡)は思春期以外でも多い悩みのひとつだね
大人になってから初めてニキビを経験する女性もいるね!
それはアンドロゲンホルモンの影響で皮脂の分泌が活発化することが原因ね
にきび治療の種類
イソトレチノイン
- 種類
-
内服薬
- 痛み
-
-
- ダウンタイム
-
-
- 料金相場
イソトレチノインは、重度ニキビを大幅に減少させることのできる成分として有名です。
薬剤耐性にも優れていると言われており、薬剤耐性(AMR)に強い成分と言われているため、数年程度の継続服用なら効果があるという話もあります。
そのため、日本では未認可薬ながらにきび治療に力を入れているクリニックでは処方されることのある成分です。
副作用は用量に依存しており、用量が多いほど副作用も多くなると考えられています。
最も一般的な副作用は乾燥で、重篤な副作用は胎児奇形(催奇形性)です。
レチノイドと同様に、肌の状態が良くなる前に悪化する可能性があります。
重度ニキビの場合、全体的な改善の前に一時的なニキビの悪化が起きるようですが、心配不要です。
2~3ヵ月後には効果がきちんと実感できると思います。
イソトレチノインは催奇形性のような先天性異常を引き起こす可能性があるため、妊娠可能な年齢の女性が服用する際には、定期的な妊娠検査を含め、特別な注意が必要だと言われています。
ケミカルピーリング
- 種類
-
施術
- 痛み
-
1
- ダウンタイム
-
3日~
- 料金相場
-
5,000円~20,000円
ケミカルピーリングは、細胞のターンオーバーを促進し、表面の古い角質を取り除き、コラーゲンを増やすことで、ニキビや傷を治療します。
ニキビ治療ではグリコール酸やサリチル酸のピーリングを使用し、週1回~2週間に1回程度の治療間隔で5、6回程度の施術継続が一般的です。
ちなみに、サリチル酸はグリコール酸よりも毛穴に浸透し、油分をよく溶かす性質があるので、グリコール酸よりも価格の高いサリチル酸をお勧めされるかもしれません。
サリチル酸には抗炎症作用もあります。
一般的にはどちらのピーリングもニキビを減少させるのに有効だと言われていますが、サリチル酸には抗炎症作用もあるからか、ピーリング効果が長続きし、副作用も少ないと主張する医師もいます。
ケミカルピーリング後は、赤み、チクチク感、剥がれ、軽い炎症が1~2日続くことがあります。
ピーリングの効果は、ターンオーバー後(2週間以内)に現れるはずです。
IPL光治療
- 種類
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機器治療
- 痛み
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1.5
- ダウンタイム
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3~7日
- 料金相場
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10,000円~30,000円
フォトフェイシャルに代表されるIPL治療は、アクネ菌(ポルフィリン)を殺菌し、皮脂腺を収縮させます。
このポルフィリンに対応した波長が出力できるIPLマシンは限られているため、IPL治療を行うすべてのクリニックでにきび治療ができるわけではありません。
IPL治療は多少の赤みや腫れを除くとダウンタイムはほとんどありません。
月1回、2~3回以上の治療が必要です。
IPLの使用法として、コメド圧出後の穴に照射することで活性化・コラーゲン産生を促す治療もあります。
光治療後の肌は光に敏感なため、施術後数週間は日焼け止めを欠かさず塗ることが重要になります。
LED治療
- 種類
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機器治療
- 痛み
-
0
- ダウンタイム
-
-
- 料金相場
LED治療は完全無痛でダウンタイムなくにきび治療ができます。肌の色に左右されることもないため、世界中でにきび治療に使われています。
IPL光治療とは異なり、ショット照射ではなく、まさにライトを浴びる(20分~30分程度)治療です。
青色LEDにはニキビの原因となるバクテリアを死滅させる殺菌・皮脂抑制効果があると言われていて、照射するだけの治療なので、体のすべての部位に適していると言えます。
ただ、特別な事情でもない限りLEDのみでにきび治療を行うことはなく、内服剤と併用するのが一般的です。
LED治療機にもよりますが、多くは他の色での照射もできるため、炎症を抑えるために赤色で照射することもあります。
週に1回、3~4ヶ月で効果が実感できると言われています。
レチノイド
- 種類
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外用薬
- 痛み
-
-
- ダウンタイム
-
-
- 料金相場
ビタミンAの一種であるレチノイドは、ニキビの作用機序を抑える働きがあると言われており、ニキビ治療で欠かせない治療法のひとつとに挙げられます。
トレチノイン(ビタミンA誘導体)は、ニキビ用の外用レチノイドとして最もよく知られています。
ディフェリンゲル(アダパレン)が処方薬でもあるため有名です。
皮膚細胞のターンオーバーを促進することで、古い角質が早く剥がれ落ち、新しい皮膚細胞が古い層を押しのけ、余分な油分が減ることで、毛穴の詰まりを解消します。
ただ、良くなる前に肌の状態が悪くなることもあるので注意が必要です。
ビタミンAの過剰な摂取はアレルギー性疾患や脱毛症の原因にもなり得るという研究結果もあるため、自己判断での使用はリスクが高いと考えられます。
市販のニキビ製品に含まれているレチノールは処方薬と比べると効果は弱いとされているので、にきびを本気で治す第一候補ではないと思います。
スピロノラクトン
- 種類
-
内服薬
- 痛み
-
-
- ダウンタイム
-
-
- 料金相場
ホルモンバランスの崩れによるニキビにはスピロノラクトンの処方を行うクリニックもあります。
ただしスピロノラクトンのにきび治療処方は認可外の使用法です。
低用量でもニキビ改善効果があり、海外では長期使用の臨床研究もされているようです。
スピロノラクトンは、先天性障害の懸念があるため、イソトレチノイン同様に催奇形性のような先天性異常を引き起こす可能性があるため、妊娠中または妊娠を希望する場合は服用できません。
面皰圧出
- 種類
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処置
- 痛み
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2
- ダウンタイム
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~3日
- 料金相場
-
―
マイクロニードルRF
- 種類
-
機器治療(高周波+ニードル)
- 痛み
-
3.5
- ダウンタイム
-
1~7日程度
- 料金相場
-
70,000円~150,000円
コメドひとつひとつにマイクロニードルを刺入し、RF(高周波)を照射することで皮脂腺を破壊する治療です。
皮脂腺を破壊するため、治療後の再発率が低いと言われています。
刺入した針先からのみ熱エネルギーが照射されるため肌表面の火傷の心配は基本的になく、照射熱による血液凝固作用も働くためダウンタイムが比較的短い治療法ですが、他のにきび治療法よりも対応クリニックが圧倒的に少なく、また治療費も高額です。
にきびとは?(にきびを簡単に説明)
毛穴(毛包)に皮脂や古い角質が詰まってできる非炎症性のニキビは、面ぽう・コメドとも呼ばれます。
面皰(めんぽう)・コメドには以下のような特徴があります
- 黒ニキビ
-
毛穴が開いたままになっているため、閉じ込められた油分が空気によって酸化され、黒く見える。
黒ずみの原因は汚れではないので、肌を刺激するようなゴシゴシ洗いをしても無駄。 - 白ニキビ
-
毛穴が詰まって閉じている状態で、放っておくと炎症性ニキビになることがある。
炎症性ニキビは、通常は皮膚の上に生息している細菌が毛穴にも閉じ込められ、その部分が感染して赤く腫れることで発症します
炎症性ニキビの種類は以下の通りです
- 丘疹
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皮脂や細菌、古い細胞が皮膚の奥に入り込み、炎症を起こすことで生じる小さくて柔らかい隆起。
- 膿疱
-
膿を含んだ丘疹で、多くの場合、中心部が黄色くなっている。
- 結節
-
皮膚表面の下に形成される、大きくて硬い、痛みを伴うしこり
- 嚢胞
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皮膚表面の下にできた、痛みを伴う膿を含んだ深い塊(おできに似ている)、最も重篤なタイプは嚢胞性痤瘡
ニキビが一番できやすいのは、額、鼻、あごなどの皮脂腺が最も活発な場所で、一般的にTゾーンと呼ばれています。
首、背中、肩、胸にもできることがあるよ!
お尻ニキビはニキビじゃなくて毛嚢炎!
お尻はニキビは毛根の炎症の場合が多いと言われています
- 最も効果的なニキビ治療薬や治療法は何ですか?
-
にきびの種類によって治療法が変わります
最適な治療法や組み合わせは予算を伝えて医師の判断を仰ぎましょう
おすすめは、にきびの治療とあわせて日々のスキンケアも提案してくれる皮膚科医です
基本的に透明感のある肌には毎日の日焼け止めが欠かせません。
多くのニキビ治療薬は肌を乾燥させるので、毛穴を詰まらせないオイルフリーな保湿化粧品をお勧めされると思います。
特にレチノイドを使用している場合は、乾燥した敏感な肌が有害な紫外線にさらされやすくなるため、日焼け止めは非常に重要です。
ただしニキビ肌に日焼け止めが悪影響を及ぼす可能性もあります。
そういった面からも、自己判断によるスキンケアはおすすめできません。
どんなニキビ治療でも、効果を実感するには、肌の再生を待つ必要があるため最低でも3~6ヶ月かかります。
その間に治療効果の評価を下して乗り換えようとする行為もあまりおすすめはできません。
ニキビの原因は?
大人の鼻にきびはめんちょじゃないかもね!
めんちょう(面疔)ね
一般的に言われているニキビの要因は大きく分けて3つ
過剰な皮脂分泌
皮脂は天然の皮膚保湿剤ですが、皮脂腺が過剰に脂を分泌してしまうことがあります。すると古い角質が固まって栓をしてしまい、その奥で過剰な皮脂が溜まります。
毛穴が詰まる
毛穴が詰まってしまうと、黒ニキビや白ニキビの温床になります。毛穴の詰まりを解消し、再び毛穴が詰まらないようにするために、多くの場合、面皰の除去に効果のあるレチノイド外用薬やイソトレチノイン内服薬が処方されます。
アクネ菌(ポルフィリン)
アクネ菌は皮膚の皮脂腺に生息していますが、過剰な皮脂が餌になり増殖することがあり、結果として毛穴に炎症を起こしてしまいます。
最終的には、毛穴が破裂し、膿疱、丘疹、結節、嚢胞が発生することもあります。
炎症性のニキビには、炎症を鎮めて菌を除去するために、抗生物質の外用薬や内服薬が必要です。
ニキビにはホルモンが大きく関わっています。
アンドロゲンなどのホルモンは皮脂の分泌を促し、古い角質を「べたべた」にして毛穴を塞ぎやすくします。
思春期にニキビが大量発生してしまうのは、ホルモン量が活発化した結果悪循環に陥ってしまうからです。
また、女性は生理前後の周期的なホルモンの変動によってもニキビができやすくなります。
このニキビの特長は、特に顎のラインに沿って痛みを伴う赤いぶつぶつができるところです。
そのため、一部のクリニックでは低用量ピル(避妊薬)によってニキビの引き金となるホルモンの変化を穏やかにする治療を行っています。
多嚢胞性卵巣症候群でニキビができる
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵巣で男性ホルモンが過剰に作られてしまう症状で、生理不順、や体毛の増毛のほかニキビの原因になり得ます。
月経不順がある方は、ホルモン検査を一度受けてみると諸症状の改善に迎えるかもしれません。
その他のニキビ治療法
抗生物質
ダラシンゲル、ダラシンローション、アクアチムクリーム、アクアチムローションなどの抗生物質の外用薬は、皮膚上のアクネ菌の量を減らし、アクネ菌が引き起こす炎症を軽減します。
しかし、外用薬では効果が得られない場合もあります。
ミノサイクリンやドキシサイクリンなどの経口抗生物質は、全身を循環して皮脂腺にも作用しますが、経口摂取はできるだけ短期間に留める方が望ましいと考えられているため、レチノイドなど他の外用薬の補助目的で治療当初にのみ処方されることがあるようです。
エストロゲンを含む避妊薬
ピルの処方を行っている皮膚科・美容皮膚科はごく一部に限られるため、通院可能範囲で見つからない場合でかつ、ニキビ治療の選択肢として検討したい場合、婦人科・産婦人科医に相談するのも手かもしれません。